Macで動く仮想化基板として、VMware Fusion があるが、VMware Fusion上でWindows 7 を動かした場合、USB3.0のデバイスはパススルー出来ず、Windowsに接続することが出来ません。これは、ドライバの問題であり、Windows 7 は未サポート。公式情報はないものの、はまっている人はおおようです。
理由はどうやら、Windows 7 用 の VMwareがエミュレートで提供する USB3.0ドライバが無いということでしょう。尚、ゲストOSがWindows8以降はサポートしています。また、VMwareの設定で、互換でUSB2.0に設定しても、USB3.0のデバイスは接続出来ません。(
参考1,
参考2)
なぜ困るかというと、現在世の中に市販されている USB - SATA 変換されたHDDケースのほとんどが USB3.0対応の物で、今はもう、USB2.0の変換下駄の搭載したHDDケースは見あたりません(しかも以前のUSB2.0の時のケースの単価より高くなっている)。また、USB2.0のメモリは、そもそも書き込みが異常に遅いメモリモジュールが採用されていることが多く、USB2.0のパソコンでもUSB3.0対応のUSBメモリを使用すると、高速なメモリモジュールを採用されていることが多く、下位互換で動作していたとしても、USB2.0のUSBメモリより早く書き込むことが出来るため
*1
、私はUSB3.0のUSBメモリを買うようにしていました。
また、MacOSXでは、NTFSのファイルシステムが事実上
*2
、扱えないため、非常に困っていました。家の中では、だらだらとするとき以外、端末として使う場合、外部の液晶ディスプレイ、キーボード、及びマウスを接続しているのですが、数が多いと面倒なので、USB2.0対応のUSBハブを経由して繋いでいます。
そのUSB2.0対応のUSBハブ配下にUSB3.0対応のカードリーダーを接続してみたところ、下位互換で、USB2.0モードで動作し、Windows 7からデバイスが見えました。
すなわち結論として、USB2.0の下位互換で強制的に動かすには、USB2.0対応のUSBハブを間に挟めば、動作すると言うことです。
ただし注意が2点。
USB1.1のデバイスを同一バス上に接続すると、遅いデバイスに速度が引きずられるため、USB HUBに接続するデバイスは、USB1.1のデバイスと混在しないように注意しましょう。最近はほとんど無いと思いますが、キーボードとマウスなど、USB1.1の物が多少残っていると思います。
また、
USB2.0で動作しているため、USB3.0対応のデバイスでも、USB2.0互換で動いているため、理論上の最大480Mbpsとなります。本来、高速で書き込みが可能なデバイスであっても、USB2.0の規格に引っ張られるため、HDDの使用に関しては特に悲しいですが、速度はあきらめましょう。一昔前のパソコンの速度だと思えば良いだけです。
Mac-FuseやNTFS-3Gを使えば、書き込みが可能だが、不安定で非常に遅い、大量・大容量のファイルを同時に書き込みとエラーになるなど、不具合も多い。FAT32でといわれればそうかもしれないが、2GB以上のファイル(たとえばISOイメージや動画ファイルなど)の書き込みが出来ない。よくあるのがビデオファイルをUSB-HDDに詰めて、車の中で再生するなどの用途では、ファイルの転送が事実上不可。