本日めでたく、Pokemon Goが配信されました。早々にインストールして気になっていた規約を読むと...
一言で要約すると、Pokemon Go の利用規約の禁止事項には、「TCP/IP ... ヘッダ情報の一部を偽造し、又は、何らかの方法で本サービス ... 改変・偽造された、又は不正なソース特定情報」とあるので、NAT/CGNはアドレス、ポート変換がされるので、改変(not偽造)に当たるぞ。3大キャリアや、ブロードバンドルータ、モバイルルータでは規約、しかも禁止事項に抵触するぞ!使っちゃだめだぞ!(かなり強引)
じゃあ、どうやってプレイするんだよ、それは、グローバルIPを付与するキャリア以外のMVNO SIMを契約しろよ!ってことだろうね(かなり強引)。
これで、MVMOブームがやってくるっ!(きっと...)
ということで、解説。
もともと 利用規約を読んだ理由は、ingressと同時プレイはアウトかどうかが気になっただけなのですが、それよりも気になったのは下記の通り。
TCP/IPパケットヘッダ若しくはメールやニュースグループのヘッダ情報の一部を偽造し、又は、何らかの方法で本サービス若しくはコンテンツを利用して改変・偽造された、又は不正なソース特定情報を送信すること。
「TCP/IP ... ヘッダ情報の一部を偽造し、又は、何らかの方法で本サービス ... 改変・偽造された、又は不正なソース特定情報」とあり、
NAT(Network Address Translation/ネットワークアドレス変換)を使用した場合、IPパケットのヘッダの書き換えを行っている。一般にCGNやブロードバンドルータが実装しているのは、NAPT(Network Address Port Translation)であり、
IPアドレス変換だけではなく、ポート変換も行っている。
すなわちパケットのヘッダの書き換え、すなわち改変を行っている技術である(強引すぎ?)。
よって、ポケモンGoをつかいたければ、キャリアSIMは規約違反になるし、多くのホットスポットで使うこと、モバイルルータ経由でつなぐのも規約違反、禁止事項に該当するのではないかと考えられる。
ただし、ソフトバンク系が提供している一部のmobilepointおよびそのローミングは、IPv4のグローバルIPを付与しているので、NATは使われていないと思うので、問題ないだろう。間に何が入ってるか不明だが...
次に、トンネリング技術やVPN技術を使用した場合、「又は不正なソース特定情報を送信」というのが、引っかかるのではないか。なぜならば、ソース特定情報とは、明確に誰もがわかるように書いていないが、
GeoIP(IP Geolocation)のことではないかな、と思います。すなわち、IPアドレスによる位置情報を検索しているので、VPNやトンネリングを使うと、単一のIPアドレスをどこでも使えるようになりますが、これも禁止しているとなると、フレッツなどのPPPoEもアウトではないかと。
すなわち、許されるのは、トンネリングやpppを使わない、IPアドレスでないといけないとなると、専用線やEthernet接続がされているものでなければならないと仮定すると、モバイル端末はすべてアウトなのではないかと。その回線上でつながった、Wi-Fiでしかプレイできないということになる。(結構強引?)
ソースという意味で、ソースアドレスの書き換えという読み取り方をすると、NATとも読み取れる。
ま、後者については、かなり強引な解釈なので、こちらは無視するとしても、前者はアウトのように見えることから、NATを使う環境ではプレイできない。
グローバルIPを付与するSIMといえば、biglobeや、そのほかでは、固定IPを提供するISPなどしかわからない。
最近、三大キャリアである、ソフトバンクモバイル(含旧イーモバイル)、AU、ドコモ共にLSN(CGN)配下でプライベートIPである。IIJmioもNAT配下。
てことで、そもそもこの禁止事項が現代の状況にあってないので、明らかにおかしいよね。だって、ニュースグループって・・・。Pokemon Goってニュースグループって使ってるんですかね? あと、IPv4アドレスが枯渇といってるこの時代。