「超のんびり」Bフレッツ導入記

 私の住む三重県名張市でもBフレッツの申し込みが始まりました。申し込みから開通までの様子を逐次日記形式でまとめました。

【三重県内でのサービスエリアおよび拡大予定】   【Bフレッツ導入情報源】

★ 4月23日(火曜日) 「エリア拡大発表〜ここからすべては始まった」

 私の住むエリア(三重県名張市,桔梗が丘ビル収容)がBフレッツ申し込み対象エリアになる。もっとも,4月2日の読売新聞の報道(Webに記事が残っていない。)で,NTT西日本が全市制都市でBフレッツの提供を開始することは把握していた。早速,Bフレッツホームページから事前登録を行う。Bフレッツは申し込んでからも月単位で待たされるケースをWebで数多く見ているので,今年の秋か冬くらいに開通すればいいほうかも,と現時点では予想している(気の長い話である!)。

 NTT東日本が100Mbpsシェアドアクセス方式の「ニューファミリータイプ」を発表(Broadband Watch記事)していたが,NTT西日本からの具体的アナウンスはまだない(提供自体は確実なようだが,価格設定がまだできていないのだろう。)。とりあえずベーシックタイプで登録したが,状況や費用次第ではタイプを変更するかもしれない。

 ちなみに,桔梗が丘ビルでは2日後の4月25日からフレッツADSL・8Mプランの申し込みが開始されるが,どうせそれほど使わないのだからADSLに関しては静観することにした。

★ 4月25日(木曜日) 「プロバイダ対応確認」

 Bフレッツはアクセスラインだけのサービスなので,インターネットに接続するには別途プロバイダとの契約が必要である。私がメインで利用しており,ホームページも掲載している三重インターネットサービス(mint)がBフレッツに対応してくれればベストなのだが,対応予定というアナウンスしかなかったので,詳しい話を聞こうと電話で問い合わせた。それによると,7月からファミリータイプ,マンションタイプに対応するとのことだった。とりあえず一安心といったところだ。

★ 5月14日(火曜日) 「一足先に100Mbpsシェアドアクセス」

 NTT西日本から,100Mbpsシェアドアクセス方式「ファミリー100タイプ」が発表された(Broadband Watch記事)。サービス開始それ自体は事前に情報をつかんでいたので何も驚かないが,9月に大阪市でサービスを開始してから徐々にエリアを展開するというのにちょっと当惑している。というのも,ファミリー100タイプが名張市で始まる前に私の自宅で開通できることになると,非常にやっかいなことになるからだ。今のところはベーシックタイプで事前申し込みをしているが,(1)ファミリータイプ+mint,(2)ファミリー100タイプ+mint,(3)ベーシックタイプ+他プロバイダと複数の選択肢が考えられるようになり,非常に頭を使う問題になってしまった。ホームページやメールアドレスの問題もあるのでプロバイダを変更するのは極力避けたいのだが(ホームページ更新のためにはmintに接続しなければならない),プロバイダを変更せざるを得ないかもしれない。

 【5月15日追記】プロバイダのほうに電話で問い合わせたところ,ファミリー100タイプへの対応予定はあるとのことなので,プロバイダ乗り換えは避けることができそうだ。それでも,開通時期との兼ね合いという問題は残っている。

★ 5月26日(日曜日) 「インターネットの県境!?」

 現状におけるBフレッツの問題点として「都道府県によってはプロバイダの選択肢がかなり限定される」という点を指摘できる。三重県はまさにこの問題点に直面しており,対応プロバイダが最も少ない部類に入る(大阪府や兵庫県,愛知県といった政令指定都市がある府県と比べるとその差は歴然としている)。そこで,いわゆる大手のプロバイダに片っ端から電話で三重県での対応予定を問い合わせてみたが,ほとんどが未定であるとのことだった。

 NTT地域会社(NTT東西)は県をまたぐ通信を提供できないように規制されているが,この電話時代の遺産ともいえる規制をインターネットの世界に無理矢理持ち込んでいることに違和感を感じる。現状では都道府県単位で構築せざるをえない地域IP網が広域化などにより効率化されれば,フレッツ・スクウェアに代表される新サービスの拡大が迅速になりえるのみならず,プロバイダ側でも効率化が可能となりエリア拡大の迅速化やプロバイダ料金の値下げといったメリットがありえるからだ(対応プロバイダが増えることでプロバイダを乗り換える必要がなくなれば,導入の障壁も緩和されるだろう)。結局のところ,この規制で得をしているのは一部のベンチャー企業だけかもしれない。

 ちなみに,以下記事も参照されたい。「日本のインターネットには“県境”がある?」(ZDNet Broadband)。

★ 6月3日(月曜日) 「ファミリー100タイプ発表」

 今日からファミリー100タイプの申し込み受付が開始された。新聞広告には「9月に大阪市で,10月に政令指定都市で,11月以降に市制都市でサービス開始」と出ていたので,名張市でも11月から始まるのだろうと思っていた。ところが,Bフレッツホームページで確認すると,ファミリー100タイプ提供地域に名張市が含まれていない!

 もし11月までに開通できるとなれば,ファミリータイプで開通させておきあとでファミリー100タイプに乗り換えるか,ベーシックタイプで契約して他のISPとも契約するかという選択になるのだが,いずれにせよ面倒なので避けたいところである(前者を選ぶと乗り換え費用として1万円以上かかってしまい,後者だとホームページ更新が面倒になったりプロバイダ代がかさんでしまう)。なんとかならないものだろうか…。

 ちなみに,今日の日経新聞に光ファイバーインターネットが取り上げられていたが,やっと本格的に普及しはじめるといったところだろう。ADSLの値下げ競争分の資源をBフレッツに回していれば,と思ってしまった。

★ 6月13日(木曜日) 「プロバイダ選択」

 Bフレッツホームページを見ると,三重県のプロバイダ情報に三重インターネットサービスが含まれていた(ちなみに,フレッツADSL・8Mプランも)。ビジネス・ベーシック・ファミリー・マンションの4タイプに対応する(以前問い合わせた答えと違っているが,ここでは深くつっこまない)ようなので,プロバイダ環境を変えずにベーシックタイプという選択も可能になった。ベーシックかファミリー100かというありがちな選択を迫られることになる。

 ちなみに,5月26日の項で指摘したプロバイダ問題は,So-netなどが対応を開始したことで徐々にではあるが改善されているようだ。

★ 6月20日(木曜日) 「8月分エリア拡大」

 三重県では8月から伊勢市が新たにサービスエリアとなる。次の9月あるいは10月のエリア拡大で,松阪市,久居市,名張市が入ると考えるのは甘いだろうか? とはいえ,名張市でもBフレッツ用(と思われる)光ファイバーを見かける(ちょうどNTTの電話線と同じところを通っている)ので,案外近いうちに始まるかもしれない。

 県のほうではケーブルテレビ網整備に力を入れている(三重県はケーブルテレビ普及率が全国一)が,結局は中途半端なものになってしまうのではないだろうか(新しく回線を引くのであれば光ファイバーのほうかコストメリットは上回る。また,インターネットアクセスに限定すれば既存メタルラインを利用するADSLのほうが格段に安くつく)。将来的にはケーブルテレビが光ファイバー上のアプリケーションの一つになることもありえる(そのような研究も進んでいる)。もっとも,東京でトライアルが始まっているFTTHシステムを利用するのであれば別だが…。

★ 6月22日(土曜日) 「プロバイダ発表」

 プロバイダ(mint)からBフレッツ対応サービスの正式発表があった(料金表)。Bフレッツのパンフレットともに郵便で送られてきたのだが,「ブロードバンドという言葉がもてはやされていますが,CATVもADSLも精々8Mbps,ついに本当のブロードバンド時代がmintからはじまります。」だそうだ。いかにも自信ありげな書き方だが,ギガビットクラスのバックボーンでもあるのだろうか?(確かに夜間でも全然落ち込まないが)

 とはいえ,名張市で使えるのは10Mbpsのファミリータイプだけだが…(ベーシックタイプ,ビジネスタイプは固定IPアドレスプランのみなので)。とりあえずファミリータイプで様子を見て,それで不足ならばファミリー100タイプにすることになりそうだ。

 【6月26日追記】 NTTに問い合わせたところ,既存のファミリータイプのエリア拡大は行わず,ファミリー100タイプのみのエリア拡大を行う方針のようだ。名張市で開通できるときにファミリー100タイプが間に合わないと,ファミリー100タイプのためにさらに待たなければならない。プロバイダを2つ契約するか?

★ 6月29日(土曜日) 「クロージャ発見」

 今日,名張市内で初めてNTTの光クロージャ(写真の下に映っている白いもの)を見つけた。おもしろかったのが,その場所がケーブルテレビの放送センタ(名張21世紀ケーブルテレビジョン株式会社)の真ん前だったことだ。NTTからの当てつけかと思ってしまった。

 ピンポイントエリアではマンションやオフィスビルを中心にエリア展開していることから,名張市内での開通第1号は,ケーブルテレビ会社の隣にある名張警察署かもしれない。

★ 7月11日(木曜日) 「情報収集の大切さ」

 エリア拡大をただ待っているのもつまらないので,光ファイバに関していろいろと情報収集をしている。専門誌でも特集が組まれたりホームページも増えてきているが,内容がどうも表面的で物足りない(もっとも,ホームページには個人運営のものもあるので,そこまで期待するものでもないという気もするが)。カタログスペックや価格の比較くらいはみんな自分でするだろうから(私も自分でやった),技術的な面や実際の使い勝手,回線の安定性といった「表に出てこない部分」を扱う情報源があってもいいような気がする。というより,そういうところまで見ていく目がユーザーにも必要だろう。安くなったとはいってもADSLと比べれば高価だし,Bフレッツのプロバイダを除けば簡単に乗り換えることもできないので,慎重に考えなければならない。私が「Bフレッツのなかみ」というホームページを作ったときも,とにかく情報が少なくて苦労した。私なんかよりもあらゆる面で精通しているであろう専門誌には特にがんばってほしい。

 今のところ最も参考になったのは,PC Watchで一ヶ谷氏が連載している「一ヶ谷兼乃のデジタル de GO! GO!」の第29回「NTT『Bフレッツ』導入記〜最大100Mbps『ベーシックタイプ』の実力は?」である。他の回でルーターの選択や実際に経験したトラブルについても紹介されている(バックナンバーリスト)。

★ 7月31日(水曜日) 「光ファイバ普及に必要なもの」

 光ファイバによるインターネットが専門誌だけでなく一般メディアでも取り上げられるようになり,それなりに注目を集めているし,加入者数も増えている。しかし,ADSLのような「右肩上がりの増加」にはほど遠い状況である。その原因を自分なりに考えてみた。

 やはり「光ファイバで何をするか」がなかなか見えてこないからだと思う。価格を下げれば需要が勝手についてくるものではないし(安易な価格競争は普及を遅らせるだけだろう),ましてや光ファイバというだけで申し込みが増えることもない。光ファイバというインフラ層だけでなく何をするかというアプリケーションのところまで踏み込んだサービス開発が重要であるといえそうだ。

 翻って現状を見渡せば,メディアは相変わらずスペック比較に興じる一方(メディアに踊らされたユーザーはスピードテストに傾倒している),行政はいまだにユーザーを無視したインフラだけの競争政策にこだわり続けている。悲観的にしかなれないのは私だけだろうか。

★ 8月14日(水曜日) 「待ちに待った…」

 何気なくBフレッツのホームページをチェックすると,エリア拡大予定が更新されていた。8月受付開始エリアが出ていたのだが,松阪市と名張市が入っていた。NTTに問い合わせると,収容ビルが対応していれば(=局番が入っていれば),住所にかかわらず本申し込みが可能とのことだった。これでようやく本申し込みまでこぎつけたわけである。

 いまは私自身がちょっとバタバタしていて時間がとれないが,一区切りついたら申し込むつもりだ(ほかに検討しなければいけないことが多数あるし)。

★ 8月27日(火曜日) 「何が私を悩ませるのか」

 14日の項に「ほかに検討しなければいけないこと」と書いたが,それはタイプ選択とプロバイダの問題である。今回アナウンスが出たのは既存のビジネス・ベーシック・マンションの3タイプについてである。これでプロバイダが対応すれば即ベーシックタイプでの申し込みとなるのだが,私がメインで利用している三重インターネット,サブで利用しているイーネットとも,ベーシックタイプへの対応を明言していない(正確には,三重インターネットでは個人向けのIPアドレスを動的に割り当てるプランが利用できない。)。ファミリー100タイプについては三重インターネットで対応が明言されているが,名張市でファミリー100タイプが開通するのは年明けになりそうな雰囲気だ。

 固定IPアドレスで運用することも可能といえば可能であるが,セキュリティに対してかなり気を遣わなければならず,実際に使いこなすのは難しそうだ。これ以上新しいプロバイダを契約するのもどうかと思う(メールアドレスが3つあっても混乱するだけだ)。とりあえずは様子見といったところだ。とはいえ,友人たちからは「さっさと導入して,実際のところどんな感じか教えてくれ」と催促されているのだが…。

★ 9月30日(月曜日) 「プロバイダのフォーメーション」

 前回(8月27日)には,3つ目のプロバイダを契約するつもりはないと書いたが,あろうことかOCNと契約してしまった(3つ目のプロバイダである)。そこで問題となるのが,このプロバイダをどう使い分けていくかである。私に必要な限りでサービスの仕様をまとめるとこうなる。

Bフレッツ対応 メール ディスクスペース
イーネット 未定(三重,奈良エリア) メールクライアントで送信前にPOP3認証を行う必要あり。 標準で50MB,外部からの更新OK。
三重インターネット ファミリー100,マンション(三重エリア) POP Before SMTP対応。 標準で5MB(追加可能),外部からの更新不可。
OCN ベーシック,ファミリー100,マンション(全国) POP Before SMTP対応。 標準で10MB(固定),外部からの更新不可。

 とりあえずホームページ公開のディスクスペースはイーネットのものを使い,メインの接続にはOCNを使うことにする。メールアドレスは三重インターネットとOCNを併用する。なんともややこしいことになってしまった。

★ 10月24日(木曜日) 「開通日が見えてきた?」

 今日の午後3時過ぎ,NTTのBフレッツ担当の方から電話があった。その方によると,私の住むエリア(これが収容ビル単位でのエリアか,ピンポイントのエリアか分からない)でスタートするのが11月11日からということらしい。いい加減待ちくたびれたこともあり,二つ返事で手続きを進めていただくようお願いしたが,開通日の確定にはいたらなかった。次に連絡するのは工事の日取りが決定したときである。あと少しかもしれないし,まだまだ先かもしれない。ただ,確実にゴールは見えてきたようだ。

 ところで,三重インターネットサービスのほうでもベーシックタイプに対応したプランを発表していた。これをふまえてプロバイダのフォーメーションを再検討しなければならなくなりそうだ(とくにWebのアドレス変更は,リンクしていただいた方に迷惑がかかるので避けたいのだが…)。せめて新サービスを開始するのなら発表くらいはしてほしい。こっそり変わっていたので,気づかなければ素通りしていただろう。

 ちなみに,Bフレッツの工事状況をWebで確認できるサービスが始まった。アドレスはhttp://www.b-oshirase.jp/である。

★ 10月29日(火曜日) 「なぜいまさら…」

 3つ目のプロバイダであるイーネットからもBフレッツ対応プランが発表された(詳細はここ)。前に電話して聞いた(「YOU」という地元のタウン紙に「100メガ受付開始」という広告が出た)ときは「ファミリー100タイプの対応です。」としか言わなかったのに…。Bフレッツ利用料(10,100円/月)+3つ分のプロバイダ利用料(19,800円/月)で29,900円/月も支払える自信がない。

★ 10月30日(水曜日) 「手続き開始」

 昨日NTTから以下のようなメールが届いていた。

日頃、NTT西日本をご利用いただきまして、ありがとうございます。
この度のBフレッツサービスのお申込につきまして、
受付が完了いたしましたので、ご連絡申し上げます。

サービス開始までのお客さまの工事進捗状況を下記URLにてご確認いただけます。

URL http://www.b-oshirase.jp

なお、工事進捗状況をご確認するにあたり、
回線IDとお申込み時にお知らせいただいた、お申込み者のご連絡先電話番号が必要となります。

お客さまの回線ID:L***************

なお、お客さまご自宅内工事実施前に日程のご確認のため改めてご連絡させていただきますので、
今しばらくお待ちいただきますようお願い申し上げます。

 このURLで進行状況を確認してみると,以下のようになった。「ご利用開始について:ご連絡を差し上げて後,概ね2ヶ月となります。 」とのことなので,うまくいけば年末には開通することになる。

★ 11月5日(火曜日) 「ファミリー100タイプへの変更と現地調査」

 今日の朝刊にファミリー100タイプの広告が載っていたが,三重県内でのエリア展開も掲載されていた。それによると,10月30日に津市・四日市市・桑名市の,12月中旬に伊勢市・鈴鹿市・亀山市・松阪市・上野市・名張市のそれぞれ一部地域で開始予定となっていた。最初に受けた説明とずいぶん状況が変わってきた(全くの未定と言われていた)こともあり,NTTに問い合わせた。

 その結果,ベーシックタイプでの申し込みをファミリー100タイプに変更してもらったが,その中で担当の方がおっしゃるには,Bフレッツのエリア展開には2種類あるらしい。1つは一定数の申し込みが集まってから工事を行うもので,もう1つが1件の申し込みで工事を行うものだ(配線ルートによって決まる。)。私の自宅のエリアは後者にあたることになり,私が申し込んだだけで工事をしてもらえるようだ。それでも工事状況確認ページ(http://www.b-oshirase.jp/)の表示はベーシックタイプのままなのが気になるが…。もっとも,ベーシックかファミリー100かにはあまりこだわっていないのでさほど気にしてもいない。どちらでもいいから早く開通してほしいというのが正直なところだ。

 【11月12日追記】本日確認したところ,ファミリー100タイプに切り替わっていた。

 あと,現地調査で施工業者の方が来られた(電柱からの引き込みルートの確認と,工事場所の写真撮影)。その方によると,工事日は12月16日以降とのことだ。

★ 11月30日(土曜日) 「事前工事」

 本日,事前工事があった。建物に引き込む部分とその先の末端部分を先に引いておくということだそうだ。そのときに工事の方がおっしゃっていたのだが,名張市全体で40件以上,桔梗が丘南だけで7件の申し込みがあったらしい。これを多いとみるか少ないとみるかは難しいが,光ファイバの時代に向けて確実に進んでいることだけは間違いなさそうだ。

 ちなみに一部で話題になっている光ファイバの色だが,電柱を結ぶものはすべて黒色であった。

★ 12月4日(水曜日) 「工事日の予約」

 NTTのBフレッツ担当の方から工事日の希望を送り返してほしいというメールが来ていた。12月25日,18日,16日の順で希望した。このときに工事日程の連絡先とともに,(1)請求方法(電話料金と同一の請求書か否か),(2)開通案内送付先,(3)パソコンの台数とOS,(4)LANケーブルでの接続が可能か否か,(5)接続するプロバイダと決まっていない場合のパンフレット送付も確認される。

 名張市内でも光ファイバの敷設工事が頻繁に行われているが,いよいよ光の時代の始まりかと思わずにはいられなかった(もっとも,都心部では1年近く先行しているわけだが)。新聞広告なども頻繁に打たれていることから,NTTがいかに力を入れているかがよくわかる。

 ちなみに,タウン紙の「YOU」Yahoo! BB開通のニュース(名張ビル,伊賀上野ビル)が取り上げられていたが,問い合わせに対する回答が一貫しないなど個人情報の管理がまともにできないだけでなく,自社のサービスエリアすら把握できていないような企業を相手にするつもりは全くない(桔梗が丘の駅でモデム配布キャンペーンをやっていたが,駅周辺一帯は桔梗が丘ビルに収用されているので,サービスエリアになっていない)。もっとも,駅構内でよく見かける無料体験キャンペーンへの勧誘が問題視されているが…。

★ 12月20日(金曜日) 「案内が届く」

 本日,「お申し込み内容のご案内」が届いた。中に入っていたのはフレッツ接続ツールのCD-ROM,開通案内,サービス紹介冊子,約款,フレッツ・スポットのビラだった。他のフレッツ・シリーズを使ったことがある人にはおなじみのものばかりだ。

 ちなみに,NTTからIP電話サービス対応機器のレンタルを行う(実際はプロバイダがIP電話サービスを提供する)ことが発表された(詳細はこちら@Broadband Watch)。既存の電話番号が使えない,かからない電話があるなど,まだまだ携帯電話にも及ばない「お遊び」みたいな現状であるから,使う気にはならない。もっとも,次世代IP電話として既存の電話網を完全にIPベースで置き換える(つまり,今の電話と全く同じように使えるようにする)計画もあるようだが…。

★ 12月25日(水曜日) 「開通」

 予定通り工事が行われ,めでたく開通した。午前9時から始まった工事であったが,終わったときには1時を回っていた。まず,光ケーブルを引くために外壁に穴を開けるのだが,その壁が固かったそうだ(最近建てられた家はボード1枚なのですぐに穴が開く)。このほか,光ファイバの接着に使う機械が初めてのもので手間取ったり,最後の試験の段階で測定がうまくいかずにいろいろなところをチェックしたりと,時間がかかる要素がそこら中にあった。

 接続試験(業者の方のノートパソコンでフレッツ・スクウェアの速度計測を行う)段階では90Mbps以上がコンスタントに出ていたので,回線状態は非常によいようだ(実際,光の信号を測定したときも非常によい条件だったそうだ)。回線の実効速度やパフォーマンスアップなどの詰めた検討は今後行っていきたい。

 仮申し込みから開通まで都合8ヶ月かかったわけでが,導入に当たって知っておいた方がよい点として,(1)自分の電話局が対応すればその時点でさっさと申し込む(住所検索でエリア外と出ても気にしない。住所検索は実体を反映していない)(2)どうしようか考えている暇があったらさっさと申し込む(エリア拡大,工事の順番とも先着順の傾向があるため)ことが重要であると感じた。何年か前,もっといえば昨年と比べて,光ファイバ導入のハードルは確実に低くなっているので,決して夢物語ではないはずである。

★ 三重県でのサービスエリア

サービス提供中エリア 桑名市(0594) 桑名ビル,七和ビル[21〜25,27,31,32,33-0〜5***]
四日市市,川越町(0593) 室山ビル,県ビル,三ツ谷Bビル,塩浜ビル,四日市Bビル,四日市富田ビル
[20〜23,25〜27,30〜34,45〜57,59,61,63〜66]
松阪市(0598) 松阪新座ビル,松阪港ビル[21〜23,25,26,50〜53]
名張市(0595) 名張ビル,桔梗が丘第一ビル[61〜67]
鈴鹿市(0593) 庄野ビル,鈴鹿白子ビル,鈴鹿B館ビル[67〜70,75,78〜84,86〜89]
津市(059) 一身田ビル,津丸之内第3ビル,高茶屋ビル
[211,213,221〜229,231〜233,234,235,236,238,246-0〜3***]
上野市(0595) 伊賀上野ビル[21〜24,26]
伊勢市,御薗村,小俣町(0596) 伊勢志摩2ビル[20〜29]
亀山市(0595) 三重亀山ビル[82〜84]
久居市(059) 久居ビル[254〜256,259]

おまけ:伊賀地区(名張市,上野市,阿山郡,名賀郡)フレッツ・シリーズ対応表

★ Bフレッツ導入情報源


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 集合住宅固有の問題については当サイト内「集合住宅でのブロードバンド」もあわせて参照されたい。また,右の「FTTH RING」にも導入についての記録がある。

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