2/5 15:29 にメイン回線が落ちたので、スイッチ故障かと思いきや、回線が死んでいたので、故障・修理対応してもらった経緯です。
落ちたタイミングとして、smokepingが手っ取り早くわかりやすいですね。
他の回線も同時に落ちていたので、スイッチが故障したのかなとおもい、駆けつけて22時頃到着。
ブレーカーも落ちていなければ、スイッチも生きていましたが、ONUのアップリンクが死んでいる事に気づきました。。
パワーメーターやOTDRなどあれば、その場で簡易的な試験および切り分けができるのですが、さすがに想定しておらじ、手持ちには無かったので、切り分けをどうするか悩みました。常に、パワーメーターとOTDRは持ち歩かないとダメですね。
案の定、メインではない検証回線が生きていたので、検証回線を殺し、既存のONUを移植したらリンクが上がるったため、受光は正しく出来、ONUの単一故障ではない様子....
さらに、通信も回復したので、どうやら同じ線番(=スプリッタ配下)のようです。
フレッツは、ONUのMACアドレスで認証し、そのMACに基づいて、どのVLANに接続するか決定される。
すなわち、同じ線番(同じスプリッタ配下)であれば、認証が出来てしまいます。
なぜ出来るかというと、NTT局舎から、4分岐+架空(電柱のクロージャーやPD内のスプリッタ)8分岐であり、光を分岐してるだけにすぎず、下りトラフィックはすべて届いています。言い換えれば、他者/他ONU宛のトラフィックももちろん見えています(厳密には自分のMACではない宛先をONUで破棄しているに過ぎない)。
上記のことから同じ線に入ると、紐は紐、ONUは単体のONUとして、ガチャが出来できてしまいます。
ただし、今回の回線は2013年頃に敷設したNTT東日本フレッツネクスト(PPPoE:下り200/登り100, IPoE:下り1G/登り100M)の回線。
今回生きていた、検証回線はギガスマート。こちらは昨年の夏頃に敷設。
回線種別が異なり、後者は小型ONUのモデルであるが、同じ線番であった。言い換えると、局側OLTは同一の装置になるのだろうか。謎だ。
とりあえず、こちらが生きていたので、そちらにONUを移植して、PPPoEおよび、IPoEの疎通を確認。
なぜ、既存の検証回線に移設しなかったかというと、理由は次の通り。
IPoE/VNEの閉域を使用したVPNを構築しているため、異なる回線になると、IPv6アドレスが変わります。また、検証回線は常設回線では無い為、復旧時にまた、設定変更が必要となりまし。そのような背景から、ONUごと移設し、同じネットワークを敷設する必要があるりました。
さて、原因の切り分けが出来たところで、NTTに23時頃ゴルァと電話した所、折り返し15分後に簡易試験をおこなって、連絡がありました。複数回線のCAF番を伝え、回線ガチャをしたら問題が無かったこと、私設内の設備には問題が無いことを伝えたところ、早急に伺いますとのこと。翌日16時頃に来ました事前にパワーメーターやOTDRがあれば、もう少し事前に調査が可能であったが、あいにくそのタイミングでは手元に無く、共和エクシオが持参したパワーメーターおよびOTDRで検査。まず、受光出来ないので、端末側からOTDRを当てると、ただしく検査出来ないと。
宅内設置PD下に生きている他の回線があるので、そちらにOTDRをあてて、どのような波形か比較。手元にある図面と基本的に一致していること、距離をメモ。
今の状態だとどっちが悪いかも判断ついていないので、対向から光をだしてみないとわからないのでは、という話をしつつ、何度か試験したらとれた様子。
ちゃんとクリーナーでクリーニングしようよ....」とおもったのですが、持参していなかったらしい。。。。
参考に、端面は、アルコールで拭いてました。。。障害発生時の切り分けであっても、フレッツってその程度の対応なの!?
結局、この検査では、手前および100m先で大きくレベル低下していると言うことも有り、ここが被疑箇所とのこと。
手前でこんなに落ちてるってことは、宅内にも影響があるのか!?という感じ。。
OTDRは、
LBT-102という
成和技研製のようで、製造は
古河電工製のもの。
この箇所は、交通を止めないといけないので、ガードマンなど手配が必要のため、今から対応できないとのこと。
いつであれば最短で対応出来るかと確認したところ、日曜日にしてほしいといわれ、日曜日、幹線道路を止めて工事。大渋滞です。
ちょっと腑に落ちなかったので、別途OTDRを手配して自分で検査してみたところ、異なる結果に。
確かに、100m先でレベルが落ちているのは確かではあるが、本当の障害はそこではないと感じていた。
100mではレベルが落ちているが、その先も届いているということ。
ということで、自前検査。
やはり、100m先で落ちてるが、その先300m地点までは一応検査が通る。
このあたりにスプリッタが入っているので、その先は検査が出来ないが、ここまで届くことは間違いなさそう。
スプリッタとの接続点がそもそも問題があったと私は診断。とはいいつつも、100mの地点で3dbも落ちているのは少しひどいので、しっかりとこちらもチェックするように指示。OTDRさんもNG判定を出している。
※ 写真は、1310nmだったけど、1550も併せて確認してます。フレッツのシングルは1550nmデス。
まずは、可視光を当てて、被疑箇所の300m先を点検。
NTT-AT製の可視光源です。
中にはクリーナー付き。
やはり、予測通りコネクタが死んでいたらしく、光が出ていなかったとのこと。付け直して、測定すると、局からのレベルが-28dbなので、NG判定を申し渡して、100m地点のコネクタを付け直してもらいました。
無事対応が終わり、測定結果、-23dbちょい。ギリギリ。
田舎ですからね〜。
都度こちらのOTDRでも確認するというひどい状況。手が抜けませんね。しかも、簡易OTDRではなく、ちゃんとしたやつ。
いろいろと話をしていると、夏場と冬場、どちらが故障多いですか?と聞いたところ、圧倒的に冬場とのこと。
冬場は寒さによりコネクタの収縮が有り、エラーを出しやすいとのこと。
逆に架空でのトラブルはあまりないとのこと。割合的には、1:4 〜 1:10ぐらいといってたかな?(これを書いているタイミングでは記憶が曖昧)
クマゼミ被害もでなくなったんですかね〜。といったら、一人は意味が理解したらしく、研究論文とかみてるんですか?ときかれて、「モチロンデスヨ。」と笑顔で返した。どちらかというと、夏場の故障の原因の多くは、カラスが光るを好むらしく、持っていこうとして切断されて障害になることは多々ありますね、と。